「I love you」は欧米では日常的によく使われる表現ですが、日本ではこのように直接的に言葉で愛情を伝えることはあまり一般的ではありません。
この記事では、日本語での様々な愛情表現を学んでいきましょう。
日本語でもっと深いコミュニケーションが楽しめるようになるはずです。
1.“I love you”を日本語に訳すと
I love youを日本語に直訳すると「愛してる/愛しています」となります。
ですが、照れくさくて相手に対して「愛してる」と直接言えない日本人は少なくありません。
これよりも使いやすい表現に「好き」(I like you)というものがあります。
「愛してる」は真剣に相手を想い深い愛情を示すときに使いますが、「好き」は軽い好意を示す場合でも気軽に使える言葉です。
「好き」という言葉は、誰かに初めて好意を伝えるときや、恋人同士での会話など、日常的に使われる表現です。
2.日本語の「好き」と「愛してる」の違い3つ
ではもう少し深く、好きと愛してるの違いを見ていきましょう。
1.「好き」は瞬間的な気持ち、「愛してる」は長い時間の中で育くむもの
その感情が生まれるのにどのぐらい時間がかかるか、が好きと愛してるの違いの一つです。
「好き」は突発的に生まれたり、瞬間的に感じる気持ちです。
ですから、一目ぼれのように一瞬で人を好きになることがありえます。
一方、「愛してる」という気持ちはゆっくり時間をかけて育むものです。
「好き」という気持ちから恋愛関係が始まり、徐々にお互いに対する理解を深めていくことで、「愛してる」状態に変化していきます。
2.「好き」は相手の長所を、「愛してる」は相手のすべてを受け入れる
「好き」は、相手の見た目が好みだったり、気が合う性格だったり、共通の趣味があったり、といったことをきっかけに生まれる好意的な感情です。
しかし、気に入らない部分に触れるとその気持ちが簡単に揺らいでしまうこともあります。
一方「愛してる」とは、長い時間をかけて理解を深め、相手の長所も短所もすべて受け入れた状態です。
したがって相手がありのままでいてほしいと思えたら、それが「愛してる」ということでしょう。
3.好きな相手には代わりがいるが、愛してる相手は唯一無二
複数の人のことを「好き」になることはできても、「愛してる」相手というのは唯一無二の存在です。
例えば「子どもが好き」と言った場合、どの子どもであっても「子ども」という存在そのものが好きという意味になります。
一方「子どもを愛してる」といった場合は、唯一無二の我が子を愛しているという意味にとらえるのが普通です。
結婚相手など心から愛してる人は、たとえ失った後も相手への気持ちは変わりません。
その一方、好きな人とは別れても時間が経てばまた新しい相手を見つけることができます。
3.日本人がよく使う愛情表現
「愛してる」はあまり使われないと述べましたが、「好き」「愛してる」以外の好意・愛情を伝える日本語表現をいくつか紹介します。
「大好き」:「好き」よりもさらに好意を強調する表現です。これは、恋人だけでなく、友人だったりモノに対しても使えます。
例:(友達に対して)いつも相談に乗ってくれてありがとう、〇〇ちゃん大好きだよ!
「一緒にいたい」:恋人ともっと長く時間を過ごしたい、離れたくない、と伝えることで愛を表現する方法です。
例:(恋人に対して)もう終電の時間だけどもっと一緒にいたい。
「会いたい」:好きではない相手にわざわざ時間を使って会いたいとは思わないですよね。同じ時間を共有したいというのも、愛情表現のひとつです。
例:(恋人に対して)毎日でも会いたい。
「ありがとう」:相手に対して感謝の気持ちを伝えることは、最も大切な愛情表現のひとつではないでしょうか。相手の存在や行動に対して感謝を伝えることは、「あなたが私を大切にしてくれていることを理解しています」というシグナルにもなります。
例:(子供から親に対して)いつもお弁当を作ってくれてありがとう。
「元気で長生きしてね」:いつまでも健康で長生きしてほしい、それは相手のことを思いやる愛情表現のひとつです。
例:(孫からおじいちゃんに対して)お誕生日おめでとう!いつまでも元気で長生きしてね。
そのほか、好きを表す言葉・単語を知りたい場合は、日本語表現インフォでたくさんの例がご覧いただけます。
“I love you”は日本語で何?日本語のさまざまな愛情表現(まとめ)
日本人は言葉で愛を伝えることが少し苦手だと説明しましたが、相手から誠意をもって好意を伝えられて嫌な気分になる人はいないでしょう。
あなたの気持ちは、あなた自身の言葉で伝えるのが一番大切です。
もしあなたに好意や愛情を伝えたい人がいたら、その気持ちをぜひ言葉にして伝えてみましょう。
日本語に関するご質問があれば、コメント欄で教えてください。
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